NHKの土曜ドラマ「外事警察」が面白いので、ついこんな本を読み始めてしまった。
公安警察といえば、過激派、共産党、テロなどなど、男の子なら一度は興味をもつ話題(嘘!)を連想させるのだが、 本書は単なる事件簿ではなく、その成り立ち、組織構成、捜査手法を紹介したうえで、過去の有名な事件の裏側を丹念に書き記している。
しかし、その結果得られる感想は、明快な組織像でもなければ畏敬の念などでもなく、公安、という一つの組織がもつ底の見えない不気味さしかない。 本書の後書きに、著者は「巨象の背中を撫でただけに過ぎない」とかいているが、巨象というのは綺麗すぎる、巨大な暗い沼のようで、 踏み込むことを拒むような張り詰めた緊張感を感じる何かにしか思えない。 同じ日本の中なのに、違う国のような話だった。日本の社会はおもったより、ずっと深い。
posted at: Mon, 14 Dec 2009 23:37
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